「被爆60年を迎えて」と、読売新聞グループ本社渡邉恒雄会長

 今日は、60回目の「原爆の日」です。

 ぼくも今朝の、午前5時に開かれた社団法人 実践倫理宏正会による、会合に行ってまいりまして、非戦への思いを新たなものにしてまいりました。 

 米ギャラップ調査によれば、60年前の広島、長崎への原爆投下を支持する米国民は57%、支持しないは38%で、同じテーマできいた前回調査と較べて、支持は2ポイント減り、不支持は3ポイント増えたそうです。

 また、男性で原爆投下を支持したのは73%、女性は42%でした。共和党支持者のうち、73%が投下を支持し、民主党支持者は47%に過ぎません。
 以上の調査は、全米18歳以上の1,010人を対象に電話で聞いた結果です。

 かほどに、共和党民主党で、原爆の支持に違いがあることに、改めて、驚いた次第です。

 広島、長崎の、被爆者に対して、改めて哀切なる思いを新たにする次第です。それとともに、被爆者以外の、空襲などによる、戦死者や負傷者など、先の戦争の犠牲者の方々への思いも新たにいたしました。

 ぼくは靖国神社に対しては中立的な思いしかありませんが、どうして、戦没者のみを祀り、靖国神社先の大戦で亡くなられた無辜の民を一切顧慮しないのか、その理由が、よく分からないのです。
 戦場で亡くなられた兵士と同じように、戦争で犠牲となられた国民を祀らないのがよく分からないだけではなく、同じ戦没者でも敵国の兵士も一切合祀されてはいないのも、理解できません。
 同じ戦争で亡くなられたのですから、敵も見方もなく同じように合祀しては、いけないのでしょうか。

 靖国神社がこのようなお考えだから、読売新聞グループ本社渡邉恒雄会長(『オフレコ!第1号』)にして、「(靖国参拝に)反対どころか、ぼくは拝みもしないし、賽銭もあげない」と、言わさしめるのでしょう。