「衆議院解散、いよいよ『郵政』選挙」

 昨日の日記に記したように、小泉首相は予想通り、郵政民営化法案が参議院で否決されたのを受けて、衆議院を解散し、9月11日投票に向けて、『郵政』選挙が始まる運びとなりました

 ぼくは、2001年に小泉内閣が誕生したときは、これでいくらかはましな内閣が出来た、と喜んだ者です。
 その年の5月、国が敗訴したハンセン病患者隔離訴訟で控訴断念を決定したときには、小泉さん、なかなかやるじゃないかと、尊敬すらしたものです。

 ところが、米国で同時多発テロがあり、それを受けて、米軍の報復攻撃に対する自衛隊の後方支援を表明した辺りから、小泉さんのタカ派的な面が強調されるようになり、平壌での日朝首脳会談では、一時、その支持を持ち直したものの、イラクへの自衛隊派遣についての基本計画を閣議決定するに及んで、小泉さんへの期待がほとんどなくなり、らん丈HPでも、
http://www.ranjo.jp/konwaku/040901.htmと記したように、小泉さんへの不支持を鮮明にするようになりました。

 そして、今回の『郵政』選挙です。
 ぼくは、郵政民営化には、賛成する立場から、今回の衆議院の解散には、賛成します
 たしかに、衆議院では賛成多数で、参議院で否決されのに、賛成多数だった衆議院を解散する、というのは、理屈に合わないのかもしれませんが、国会が承認しなかったことには変わりないのですから、民意を問う、というのは、継続審議を望まない、直情径行の人、小泉さんらしくて好いではありませんか。

 民主党岡田代表は、あくまでも、郵政公社は維持することが、国民に資するという意見ですが、果たして、そうでしょうか。
 そもそも、岡田代表郵政公社に、あとどれほどの命脈を与えようというのでしょうか。まさか、未来永劫とは言わないでしょう。
 仮にこの選挙で民主党が政権を取ったとしても、いつかは郵政公社を民営化する時が来るでしょう
 ならば、どうして、この国会で郵政民営化民主党は、反対したのでしょうか。

 たしかに今回の選挙は、自民党にとっては壮絶な戦いとなります。
 立党してちょうど50年、自民党は下野したときも含めて常に、比較第一党の地位を維持してきましたが、今回の選挙で惨敗する可能性も、あります。

 しかし、自民党を潰してでも、郵政は民営化すべきだと、ぼくは思います。