日本が負けて得たものはあれしかない、『戦争をしない』ということしかないんだから」

 続けて城山は、こうも発言しています。
 「本来は、選挙のときにそれを言えばいいんだ。その辺をあいまいにしたまま、当選した後で言われても困るから、『自分は憲法九条を変える』ということをはっきりうたって立候補すべきだ。それはもう、絶対大事な条件だ。それをやらないと、終生、偽者という烙印を押されるような

 8月11日付け英紙「フィナンシャル・タイムズ」に、今回の総選挙に関して、下記のような興味深い記事が載っていました。

 “小泉首相の賭けがもたらす真の危険は、自民党民主党も十分な議席を取れない可能性があることだ。そうなれば、自民党総裁はおそらく、造反派を呼び戻すことができる人物に取って代わられるだろう。これは、反改革派に勝利をもたらし、日本の政治では、明確な理念に基づく改革政策は、選挙ではマイナスになるという、憂鬱な教訓がさらに根を下ろすことになる。
 小泉氏は、なぜ改革が必要か、有権者に説明する労を惜しんではならない。十分に説明することで、郵政民営化に反対するという民主党のご都合主義を攻めることができる。勇気を持って好機を作り出した小泉氏は、その機会をうまく活かさなければならない。”

 まさに、この記者の書く通り、説明責任を問われる小泉首相です。