「新真打の昇進披露の宴に出席」
今日は午前11時から、帝国ホテルにて、9月に誕生する、落語協会の新真打5人の昇進披露の宴に出席してきました。
その5人の新真打とは、下記の方々です。
小田原丈改め、三遊亭丈二(三遊亭円丈門下)
金太改め、三遊亭金也(三遊亭金馬門下)
亀蔵改め、橘家圓十郎(橘家竹蔵門下)
喜助改め、桃月庵白酒(五街道雲助門下)
林家すい平(林家こん平門下)
ぼくが真打に昇進したのは、平成8年でしたから、あれから早くも、9年経ったわけです。
その当時はもちろんのこと、すでに、昭和50年代の半ば頃から、落語界における真打の稀少性は、価値がなくなってきました。
ということは、真打のライセンスを取得しただけで、商売が出来る時代は、昭和50年ごろまでで、いまや、真打の価値が年々軽くなっている、ということです。
つまり、真打が目標ではなく、単なる、里程標へとその存在理由が変わっているのです。
けれど、真打に昇進して、嬉しくない芸人はいません。
この、嬉しい、という体験は、生きていくうえで、大変に、重要なものだと、ぼくは思うのです。
「幸福体験」が多ければ、多いほど、人間は生きて行く力を保持し続けることが出来るのではないでしょうか。(この項続く)