「試写会で『シンデレラマン』を観る」

 政治のことは毎日でも書けますが、それでは、如何せん、読者も限られるでしょうし、この日記の本意ではないので、ぼくが好きなものbest3=(資料調べではない)読書、JAZZ、映画、のうちのひとつ、映画を今日は観てきたので、それについて触れます。

 それは、9月17日ロードショー開始の『シンデラレマン』です。霞が関イイノホールで行われた試写会のチケットを頂いたので、観たのです。

 本作は、ジム・ブラドックという実際に、1920〜30年代に活躍した米国のヘビー級ボクサーを主人公にした、映画です。

 ボクシング映画では、ロバート・デ・ニーロが主演した『レイジングブル』という傑作がありますが、それには到底及ばない凡作でした。

 そもそも、まるで勝てずに貧苦に喘いでいたボクサーが、ある試合をきっかけにチャンピオンにまで登りつめるというストーリーが、実話だから、とはいえ、うまく出来すぎています。
 ではなぜこのボクサーが、それほどまでに重篤なスランプに落ち込んだのか、その説明が納得できなかったですし、スランプ脱出後、単純に勝っていくシーンばかり見せつけられると、こういう映画は、小泉自民党総裁ならば、喜ばれるかもしれないけれど、ぼくはちっとも楽しめなかったのでした。

 明日から北海道公演(9月2日帰京)につき、本日記、ほんのちょいとお休みを頂きます。