「無党派層と政党支持層との溶解」

 本日、芝パーク出版から、「saita」の最新9月22日号が出版されましたが、今号より、藤野真紀子が、「子供と一緒に作る季節のおやつ12ヶ月」の新連載を、同誌で始めました。

 上記藤野真紀子とは、言うまでもなく、今回の総選挙において、愛知4区から自民党の公認候補として立候補している、藤野のことです。
 したがって、当選した暁には、子供と一緒におやつを作る時間を捻出するのには多くの困難が伴うでしょうし、そもそも、始めたばかりの連載を続行すること自体、議員活動と両立させるのは、決して簡単なことではないでしょう。

 それとも、連載を引き受けた当時は、衆院選挙への立候補は想定していなかったのでしょうか。

 今日の朝日新聞朝刊で、埼玉大学経済学部の松本正生教授が、なるほど、と思わせる指摘をしていました。
 それが表題の、

無党派層と政党支持層との境目がなくなっている

というテーゼです。

 この、新しい「そのつど支持」は、政党を横並びで相対比較する。選好の基準としては、おそらく、政治リーダーのキャラクターないしイメージ、そして時々の政治的イシューへの評価などが想定されよう。確かに、一見軟弱だが、是非とは別に、この「軽くて柔らかい政党支持」を政治意識の一般的な指標として積極的に位置づけていく必要がある。

 という同教授の指摘には、ぼくも深く頷いたものです。
 そして、今回の政治的イシューは、年金制度でしょうか。
 多くの国民は、郵政民営化、と捉えているのではないかと、ぼくは思います。