「人間の記憶の不確かさ」

 今日の話題の前提として、NHK受信料について、いくつか確認させてください。

1、HNKの海老沢前会長を批判して、受信料を払わなくなった方々は、海老沢氏が会長職を辞めたことによって、再び、受信料を払うようになったのか。(この件に関しては、今日の話題とは無関係)

2、NHKの受信料を払っている世帯では、目立つ場所に、その証となるシールが貼られています。

3、テレビがなく、ラジオのみ聞いている世帯は、HNKラジオの受信料を払わなくてはいけない規定があった。ならば、当然、その証として、受信料を払っている世帯のみに貼られるシールがその世帯には、貼られていたはず。但し、いまはこの規定はなくなりました。ラジオしかないという世帯は実際にはごく僅かとなり、実態にそぐわないため。

4、学校や病院のように、一機関(教育、医療分野)で多数のテレビがある場合、テレビ台数分の受信料を払っているわけではない。

 さてここからが、HNK受信料に関してぼくが抱く不公平感です。

自動車に登載しているテレビに関して、受信料を払っている方はどれほど、いらっしゃるのか。

 あまり、いないのではないかと思われ、その理由としては、下記のことが考えられます。
1,実態の捕捉が困難。
2,一世帯あたりで言えば、家庭内のテレビにおいて、受信料を払っているから、自動車テレビの分は払わなくてもよい。ならば、家庭ではテレビがなく、自動車のみテレビを搭載している世帯は、NHK受信料を払わなくてもよくなってしまう。
 これが、ぼくには腑に落ちないのです。

 ある方にこういうと、そういえば、その昔、ラジオの受信料を払っていたときは、自動車の分は別に払っていた、とその方がおっしゃる。

 本当かいな、と思ったものですが、今日、年配の方(60歳以上の方々)と会話していて、「昔は車のラジオでも受信料を払っていたのですか」と訊くと、3人いて全員が即座に否定しました。

 たしかに、上記の方がおっしゃるように、車のラジオでも受信料を払っていたというのならば、該当車はHNKのシールを貼ってなければならないのですが、それを見たことはない。
 したがって、やはり、自動車のラジオでは、受信料は払っていなかったと、結論付けざるを得ないのです。
 このように、人間の記憶力、というものは当てにはなりません。
 ちなみに、今日お話した3人の方々とは、1784年創設の、九州を代表する名門校、福岡県立修猷館高等学校の卒業生の皆様でした。
 卒業生の集いで落語を一席話して、その後に、そのうちのお三方と話していたら出た話題だったのです。

 そのときに出た別の、話題。

 発泡酒は日本独特のものなので、米国でfoaming beerとは言わず、単に、beer。ならば、「その他の雑種」も、beerなのかしら。