「早大の講義、行政学・中小企業論・産業心理学・現代政治制度論」

 月曜日は早大の講義を受講している曜日なので、学生として学費を払っている手前もったいないから、いそいそと行って来ました。
 月曜日は、4科目。「行政学」担当・辻隆夫教授、「中小企業論」担当・原田一郎東海大学教養学部人間環境学科社会環境課程)教授、「産業心理学」担当・吉川肇子(慶應義塾大学商学部助教授、「現代政治制度論」担当・若松新教授。

 大学では、必修科目以外は選択制なので、自分の興味のある科目を自由に取れるのですが、とても困ったことに、同じ時限に取りたい科目が重なることが、往々にしてあるのです。

 けれど、この問題は分身の術をマスターしない限り克服できないので、泣く泣く結局は、単位を取りやすい方を選択することになるのです。

 「産業心理学」はもともとさほど興味はなかったのですが、たまたま時間が空いていたので受講したのです。けれど、これがなかなか面白いのです。

 今日は、「キャリア」についての講義。
 下に「キャリア」の概念規定をした部分を、教科書(『【増補改訂版】産業・組織心理学エッセンシャルズ』外島裕、田中堅一郎編;ナカニシヤ出版)から抜書きします。

 “生まれてから死ぬまでの時間が限られていることは、生きているなら達成できるかもしれない人間の可能性を制約する基本条件である。受精の瞬間から始まる生は、2度と戻れないかけがえのない瞬間を死までつなぎながら、有限の時間の長さをかたち作る。その与えられた時間間隔の中で、人は生の有限を理解し未来の死を予知できるからこそ、未来への展望と計画に希望を託す。死ぬまでにやりたいことがある人ほど、明日の夢をもって今日を生きられる。生が限られているので、人はやりたいことの喜びを実感できるのだろう。”

 執筆は、武田圭太(愛知大学文学部人文社会学助教授)ですが、なかなか詩的な文章を書くものだと思い、採録させていただきました。