「『ノーベル賞』と円楽師匠入院」

 今年のノーベル文学賞の栄誉に浴したのは、イギリスの劇作家、ハロルド・ピンターでした。
 サミュエル・ベケットが受賞し、アーサー・ミラー亡き後、劇作家として当然受賞すべき人が受賞したというわけで、スウェーデン・アカデミーはごく全うな判断を下したわけです。

 10日には、ノーベル経済学賞を発表しましたが、ゲーム理論の研究によって、イスラエルヘブライ大学のロバート・オーマン教授と、米国メリーランド大学トーマス・シェリング教授が受賞しました。

ノーベル賞は、全6部門あるのですが、日本人の受賞者がいないのは、この経済学賞のみです。

 経済学賞は、他の分野以上に、米国人の独壇場といった趣ですが、それに一矢を報いるべく、「ノーベル経済学賞に最も近づいた日本人」といわれている、雨宮健(スタンフォード大学教授)がいます。
 ところが、さて、日本人はいつになったら、ノーベル経済学賞を受賞できるのでしょうか。
 今世紀中は、無理かな。

 それにつけても心配なのが、わが三遊亭圓生一門の最長老、円楽師匠の体調です。脳梗塞だそうですが、御快癒を祈るばかりです。