「大晦日は新聞記事から」
いよいよ大晦日。
昨日(30日)の新聞(朝日)で気になった記事が、ありました。
2005年の予感「時流自論」〜今年見えた10年後は…下、において、赤坂真理が『「高度印象型社会」へ』と題して、短文を寄せています。
それによると、耐震強度偽装にしろ事件の「消費のされ方」に興味がある、とのこと。
続けて、“司法改革として裁判員制度が導入されるというが、その時には、法廷も劇場化し、世間の目という無責任な印象論が人を評価するかもしれない。その法廷では人は印象や大衆的支持の多寡で裁かれる。高度印象型社会の予感がする。”
と記す。
これも朝日新聞です。
12月19日から30日まで朝刊に、矢野誠一が「忘れ難き藝人たち」と題して、9回にわたって連載していました。
そこで採り上げられていたなんとも情けない藝人の哀れさが、かえって年末に身に沁みました。
そうなのです。
寄席芸人には、「汚れ」といって身も蓋もない芸を披露する藝人がいるのですが、それがまた、実は寄席らしい雰囲気つくりに一役買っているのです。