「『論座』2月号若宮啓文、渡辺恒雄対談」

 若宮啓文朝日新聞論説主幹)と渡辺恒雄(読売新聞主筆)との対談「靖国を語る 外交を語る」(『論座』2月号)は、様々な波紋を呼んでいます。

 たとえば、そこで渡辺はこのように、発言しています。
 「靖国神社の本殿の脇にある、あの遊就館がおかしい。(略)軍国主義をあおり、礼賛する展示品を並べた博物館を、靖国神社が経営しているわけだ。そんなところに、首相が参拝するのはおかしい
 「小泉さんは政治をやっているんであって、イデオロギーで商売をしているんじゃない。国際関係を取り仕切っているのだから、靖国問題で中国や韓国を敵にするのは、もういい加減にしてくれと言いたい

 この発言を読んで、コロンビア大学のジェラルド・カーチス教授はこう発言しています。
 「渡辺氏は保守でも過去の軍国主義に強い反感をもつ世代ですね。心配なのは、保守的な若い世代にそんな生理的反発がないことです」

 なるほど。