「フランスの、若者向け雇用制度(CPE)に端を発するデモ」

 フランスは、シラク大統領が、3月31日の国民向け演説で若者向け雇用制度(CPE)の公布を宣言したことで、左右両派の対立は、いっそう先鋭化しそうな勢いです。

 抗議デモが相次ぎ、パリでは、2千人の若者がバスチーユ広場に集まり、107人の暴徒化した若者が、逮捕されたそうです。

 日本でも、ニートやフリーターの言葉が人口に膾炙し、職業に就いていない若者が増えていますが、職欲しさのデモを打った、というのは聞いたことがありません。

 米メリーランド大の20カ国調査の結果(2005年)が面白い。市場経済への支持は、最高が中国で74%、最低はフランスの36%だったそうです。

 今回のデモを、ある英紙は、「革命以外で変われない国」と書いたそうです。