「戦後教育の問題」
ぼくは、戦後教育の最も大きな問題は、metaphysicalなものを見る眼を養わなかったことだと、思います。
metaphysicalとは、physical(=身体)をmeta、超えたもの、つまり、形而上的なもの、見えないもの、です。
戦後教育は、pragmatism(実用主義)とmaterialism(唯物論)を重視し、見えないものに価値を見出そうとはしなかったために、その結果、このような国家にかったのだと、ぼくは思います。
見えないものにこそ、大いなる価値があることを、戦前までの日本人は誰しもがごく普通に、認識していたのです。