「自然再生推進法」

 5月1日の朝日新聞朝刊一面に載った記事が、興味深いものでした。

 それによると、北海道の釧路湿原を流れる釧路川で、洪水を防ぐために約5億円かけて、まっすぐにした川を、今度は、約10億円かけて、元の蛇行した状態に「曲げ戻す」作業が始まろうとしている、というのです。

 この「曲げ戻す」根拠となっている法律が、2002年12月に成立した、議員立法「自然再生推進法」というのだそうです。

 それに反対しているのが、地元のNPOで、「公共事業の看板の付け替えに過ぎない」というのですが、それに対して国土交通省は、どうしても、この川を自然に戻したいと主張しているのだそうです。

 それにしても、これは、かなりオカシナことですよ。
 それならば、なぜ、川をまっすぐにする工事をしてしまったというのでしょうか。