「ちくま」(筑摩書房)に連載されている、岸本佐知子の『ネにもつタイプ』は、出色のエッセイです。
5月号では、「グルメ・エッセイ」というタイトルで、“本当のことを言うと、私はまずい食べ物もわりと好きだ。”と告白しています。
故人となった、中島らもさんも、不味い物好きを公言していました。
実は、ぼくも不味い物には、目が無いのです。
不味い物ほど、美味しいものは無い、(なんのこっちゃ)という気すらしています。
もちろん、美味しいものはありがたく頂戴し、それはそれで、旨いなぁと、感嘆したうえで、不味い物が好きなのです。