「働く、ということ」

 なまじな贅言を弄するよりも、達人の言葉を聞くと、その内容が手に取るように理解できることがあります。

 昨夜の朝日新聞夕刊に載っていた「プロふぇっしょなるず」での、劇画家さいとう・たかをさんの言葉は、その見本のようなものでした。

 月産200ページの連載を今でも抱えているさいとうさんは、60時間連続で働き、4時間の休憩後、さらに48時間働いた記録を持つそうです。

 さらに、頭の中は常に劇画の構成でいっぱいで、ゴルフの後も、慰安旅行先の宿の客室でも、週末に、都心のワンルームマンションから八王子市内の自宅に帰ってからも、いつも劇画の構成を考えているそうです。

 仕事に携わる人間の一面を、よく伝えています。