「憲法改正」

 安倍首相は、所信表明演説で、「日本国憲法の改正手続きに関する法律案の早期成立を期待します。」と述べていましたが、さて、我々の日本国憲法とはどんな憲法なのでしょうか。

 ぼくは他国の憲法は読んだことがないので知りませんが、日本国憲法は、明治憲法とともに、規定が抽象的・理念的で、実際の制度設計を法律や慣習などに委ねる余地が大きいところが、その特徴です。

 家族の絆の恢復とか愛国心とかいったものは、憲法に定めないと達成されない種類の問題なのでしょうか。

 瀧井一博(兵庫県立大学教授)は上記の問題について、日常的な政治の課題であって、現憲法にその責任を押し付けるよりも、地道な政治実践が求められている、といっています。(朝日新聞9月29日)