「次期米大統領」

 米国の中間選挙における民主党の地滑り的大勝利の結果、1994年以来12年ぶりに、民主党が上下両院において多数派を獲得する結果となりました。

 その結果、ブッシュ大統領は完全にレイムダックhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%80%E3%83%83%E3%82%AFと化してしまうことでしょう。

 すると、2年後の2008年に行われる米大統領選挙のことが気にかかります。
 民主、共和両党の候補者はもちろんまだ決まってはいませんが、今回の選挙で改選された、前ファーストレディでもあったヒラリー上院議員が、米国史上初の女性候補に名乗りをあげる可能性が、ますます高まりました。
  ちなみに、今回の選挙でヒラリーさん、約57億円の選挙資金を集め、そのうち、約42億円も使ったそうです。

 アイゼンハワー以来、米国大統領は、ほぼ民主、共和両党が交互にその地位に就いた過去から想定できるのは、次期大統領は、民主党候補になるだろう、ということです。

 予想では、米史上初の女性大統領ヒラリーの誕生となるのですが、そうすると、夫のクリントン元大統領は、ファーストジェントルマンとでも呼ばれるのでしょうか。

 ただ、そうなると、1989年にブッシュ父が1期、1993年からクリントンが2期、現ブッシュが2期勤めた大統領に、ヒラリーが加わることによって、たった2家族で、24年間も交互に大統領を寡占化することになるのです。
 これは民主主義の機能という観点からして、果たして望む事態でしょうか。