「タウンミーティングに参加して」

 教育改革をテーマにしたタウンミーティング(TM)に続いて、「再チャレンジ」をテーマにしたTMでも、内閣府が質問者を事前に、開催した自治体に依頼していたことが判明しました。⇒http://www.asahi.com/politics/update/1111/001.html

 こうなると、他のTMでも、事前の依頼があったのではないかと疑念を抱くのも自然なことと思われます。

 実はぼくも過去に一度だけ、そのTMに参加したことがあります。詳細は⇒「三遊亭らん丈後援会会報」第16号『タウンミーティングに参加して』http://www.ranjo.jp/kouennkai.htm

 そのときのテーマは『暮らしと改革』でしたが、その際の質問も予定調和そのものといった按配でした。

 小泉前首相は、「改革なくして成長なし」をスローガンに獅子奮迅の働きをしたのですが、中野麻美著『労働ダンピング』(岩波新書)によれば、企業の労働コスト抑制の動きは「合成の誤謬」の疑いすらあるというではありませんか。
 闇雲な改革をした1990年代のニュージーランドは国民が疲弊し、与党は1999年の選挙で大敗を喫しましたが、さて、日本はどこまで改革するのが、至当なのでしょうか。