「中教審答申」

 さる10日、文部科学大臣の諮問機関である、中央教育審議会山崎正和会長)は、安倍首相が今国会への提出を指示している教育関連3法案について、伊吹文科相に答申しました。⇒http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/index.htm#meibo

 焦点となっていた、文科相による教育委員会への指示などを認めるかどうかについては、「必要とする意見が多数」とする一方、「地方分権の流れに逆行する」という反対意見を併記する、異例の結論となりました。

 第4期となるこの中教審は、2月6日から審議を始め、約30時間を費やし、1回2時間月約1回という通常のペースと比較すると、その集中ぶりには、目を瞠るものがあります。

 なかで注目したのは、清水司東京家政大学理事長)によって2月28日に行われたヒアリングです。

 大幅な人口減少が見込まれる中、「学力が問題ではない。自分で考え、何か障害にぶつかった時に、学習できる能力が大事だ」と述べたそうです。
 正しくその通りであって、聞いていた委員からも、「我々だけで聞くのはもったいない話だった」との声があがったそうです。