「役人への信頼感」

 その昔、お役人と呼ばれ、役人は市民に信頼される立場にありました。
 今でもその幻想を抱いている方が、いらっしゃることでしょう。
 もちろんすべての役人が劣化した、というわけではありません。
 今でも相当程度、素晴らしいまでに職責を全うされるお役人がいらっしゃるのも、事実です。
 しかし、役人が全幅の信頼を置ける存在ではなくなったのも、事実のようです。
 その一例が、「宙に浮いた年金記録」問題です。

 御存じのように、国民年金と厚生年金で合計5,095万件もの「宙に浮いた記録」が出てきたのですから。

 今日未明に衆院で可決された、受給漏れ年金の時効を撤廃する年金時効特例法案と社会保険庁改革関連法案にあるように、社会保険庁は、早速解体させ民営化すべきでしょう。

 でないと危なくて、年金保険料を払っても、後生大事に給付されるまで何十年もその領収証を持っていなくてはなりません。

 30日の党首討論で話題になったように、この年金問題で、首相は「小沢代表は国民から申請があれば、自動的に給付しろと言われるのか」と切り返し、小沢代表が政府の「挙証責任」を追求しました。
 この問題、どうやったら市民の納得を得ることができるのか。

 民主党でも、安倍首相の説明を評価する声はあるものの、その実民主党は、参院選挙を年金選挙にするようです。
 あなたはどちらを支持されますか。