「安野光雅さんの『生涯の秘密』」
一昨日の朝日新聞夕刊から、「人生の贈りもの」と題して、画家の安野光雅さんへの聞き書きが連載されています。
最近あまりお見かけしないと思っていたら、安野さんは現在肺がんを患っていらっしゃるとのことです。
ただ、それほど切迫した状況ではないようなのが、救いですが。
安野さん、どうぞ、お大事に。
一日も早い御快癒を、お祈りしています。
昨日の記事では、安野さんの軍隊生活が語られていました。
それによると、“朝夕は竹筒に味噌汁を入れ、柳行李のような弁当箱に麦飯が配られる。おかずは梅干し一つ。みんな栄養失調になりました。腎臓など内臓がおかしくなり、やがて神経がやられます。どんなに食べても満腹感がなくなったり、食べられなくなったりする兵隊が出てきました。
そんな中、初年兵を教育するといって、柱にとまってセミの鳴き声をさせられたり、突然軍人勅諭を暗唱させられたりしました。蚊帳の中で屁をした奴があり、正直に名乗り出たその男は死ぬのではないかと思うほど殴られました。”
そんなわけで、安野さんは、“仲間と別れるとき「兵隊の時のことは一生涯秘密にしよう」と誓いました。”とのことです。
外国の軍隊でも、屁をすると死ぬほど殴られるのかしら。