「本田由紀が語る仕事力」

 朝日新聞では毎週日曜日に、『仕事力』と題して、各界の論客によって、仕事についての意見を談話のかたちで発表しています。
 今月は、東大の本田由紀准教授です。⇒http://jww.iss.u-tokyo.ac.jp/mystaff/yuki.html
 そのタイトルは、「誰も完璧ではない」です。

 彼女は、10日の紙面で、こう語っています。
 「若い人にも、最低限、最初のベースとなる専門性を軟らかい鎧として身に着けて欲しい。素裸で(社会に)出てきてほしくないのです。
 一生食べていける専門性など、これからはない。だから、強固な鎧ではなく、軟らかい鎧で社会に出て、脱皮しながら成長していけばいいのだと私は思います。」

 もう一つ、6月3日の紙面では、本田はこのように語っています。
 「落ち着いて安定的で、家族を養いながらごく普通の暮らしを営めるような仕事がどんどん減っている」

 つまり、一生安泰という専門性はもはやなくなり、落ち着いた安定的な暮らしを送るのがどんどん難しくなっているのが、今日の状況なのです。