「岸田秀の安倍改憲論」

 6月14日の朝日新聞で、岸田秀和光大学名誉教授)が寄せた、安倍首相の改憲に対する見方が面白かったので、ご紹介します。

 岸田によれば、“今の憲法は押しつけ憲法で、第9条は二度と日本が米(国)に戦争を仕掛けないようにするためであったから、この条項を改定し自主憲法を制定するというのが、安倍首相の意見である。
 (中略)しかし、日本が米の属国であるという現状においては、事実上、米の許容する限度内での改憲しかできない。
 今の第9条の歯止めを外せば、自衛隊員は米が勝手に決めた戦争で世界のどこかの最前線に送られる消耗品になりかねないし、このように米に好都合な改憲は米の要請である疑いが濃い。今の憲法が押しつけ憲法であることは確かだが、現状で改憲すれば、これまで以上の押しつけ憲法になることは明らかである。
 このことを隠蔽して、あたかも自主憲法をめざしているかのように説くのは卑劣な嘘でしかない。”ということです。

 そういえば、安倍首相には『美しい国へ』というタイトルの著書がありますが、美国とは中国語で米国のことを指します。