「日本一の精興社」

 作家の長部日出雄が、“印刷を活版では日本一といわれる青梅市の精興社に頼んだ。わが国で最高の書物を作るためである。”と記したのは、1999年12月11日の朝日新聞夕刊です。

 それから8年経った今も、精興社の活版日本一の地位には、いささかの揺らぎも見られません。

 かほどに精興社の活版印刷は素晴らしいのです。⇒http://www.seikosha-p.co.jp/index.html

 精興社の最も有名な書物は、おそらく「漱石全集」でしょうが、文字通り「漱石全集」の文字は屹立していおり、実に読みやすいのです。

 それ以外では、「ちくま新書」はすべて精興社の印刷です。
 多くの、岩波文庫岩波新書も精興社です。

 精興社と他社との印刷の違いは、落語で言えば、真打と前座ほどの開きがあるので、まさしく一目瞭然です。

 これからは、奥付も無視できませんよ。