「『ユーチューブ』で辛口質問」

 米大統領選挙は、来年の秋ですが、それに向けて早くも、民主党立候補予定者に市民が質問をするという、新しい趣向の政策討論会が開かれました。

 どこが新しいのか。『ユーチューブ』を利用したところが、新しいのです。

 たとえば、「あなたが選ばれると、ブッシュ、クリントンの二つの家族が交互に大統領に就くが」と『ユーチューブ』を通して市民が質問をすると、ヒラリーはすかさず、「ブッシュが2000年に大統領に選ばれたのが問題だと思う」と切り返し、一気に聴衆を沸かせました。

 初のアフリカ系(黒人)大統領を目指すオバマ上院議員には、「あなたは純粋の黒人ではないと批判されているが」、それに対して、黒人の父親と白人の母親を持つオバマ氏は、「昔、マンハッタンでタクシーを拾おうとしたら、止まってくれなかった。黒人と言われる資格はあるんじゃないか」と、際どいジョークでかわしました。

 このように、米国と日本とでは、同じ選挙でもかなり様相が異なっていますね。