ぼくは、文学部、経済学部、社会科学部とわたってきたので、半端者ではありますが、大学院では、法学系の研究室に入ったために、法学のことを知り、驚愕したのは、世襲学者の多さです。
たとえば、ぼくが専攻する行政法でいえば、田中二郎という大きな系譜があります。
田中教授は、美濃部達吉教授の弟子でした。
田中教授の奥様は、商法学者で東京帝国大学教授や帝国学士院院長等を歴任した岡野敬次郎の娘です。
娘さんは行政法学者で東京大学名誉教授の、塩野宏に嫁いでいます。
これは、ほんの一例です。
といった具合に、実に多くの、閨閥関係にある法学者を見出すことが出来ます。
これをどのように、考えましょうか。