「『変貌するアメリカと宗教』」

 昨夜は、町田市民フォーラムで開かれた、町田市文化・交流財団講演会、『変貌するアメリカと宗教〜政治・外交をも動かす影響力』と題する講演会に参加してきました。
 講師は、蓮見博昭(恵泉女学園大学)名誉教授でした。

 そこで、講師は、1960年代のリベラルなアメリカから、1970年代以降、アメリカは、保守的で頑迷固陋、非寛容な国家になってしまった、と指摘していました。
 その原因は、プロテスタント主流各派の退潮とキリスト教原理主義者による福音派が大幅に伸張したことと軌を一にしている、というのです。

 そこから、ベトナム戦争イラクへの制裁で、アメリカは結局確固たる勝利を手にすることができなかった、と話が展開したのですが、そこで、ぼくは質問しました。
 ベトナムイラクは、アメリカに負けることはなかったのに、どうして、日本はアメリカに負けたのでしょうか、と。

 蓮見先生は答えて、ベトナムイラク発展途上国だが、日本はアメリカとの戦争当時、発展途上国ではなく、先進国の一員だったから、アメリカに負けたとお答えになりました。
 すると、日本は、発展途上にあった明治時代に、アメリカと戦えば負けなかった、という結論が導かれますが、果たしてそうなのかしら。