「フランスのピポリザシオン」

 5日の朝日新聞朝刊に、フランスのサルコジ大統領に関するルポルタージュが掲載されていました。

 それによると、「ディズニーランド・パリ」に昨年の12月15日、新しい恋人カーラ・ブルーニさんを連れてデートにやって来たのも、10月18日にセシリア前夫人との離婚を発表したのも、どちらも、ピポリザシオン(ピープル化、芸能人化)という政治風潮である、と指摘していました。

 ピポリザシオンとは、政治家が政策で評価されるのではなく、芸能人(ピープル)であるかのようにその生活スタイルによって、人々の関心を集める現象を指します。

 ピポリザシオンを招来したのは、政策そのものへの市民の関心低下と、それを報道することによって市民が喜ぶとするマスコミの影響が大きく、政治家を非難するだけでは解決しないと、そのルポは結ばれていました。