新聞報道にあったとおり、さる4月8日、作家の小川国夫さんが、80歳でお亡くなりになり、今日(11日)午後1時から藤枝で、カトリック信者だったため前夜祭を開きます。
ぼくは、小川国夫の良き読者ではありませんでしたが、彼の澄明な文体は、読む者を明晰な世界に誘う恰好の道具であったと思います。
野家啓一(東北大学副学長)の日記(07年11月9日朝日新聞夕刊)によれば、車谷長吉の言では、現存の作家で後世に残るのは、小川国夫、富岡多恵子、松谷みよ子の3人だそうです。
その現存の作家、小川国夫が帰天なさったわけです。
ちなみにぼくは、小川国夫では、『私の聖書』(岩波書店)を折に触れ手にとっています。