「思考する身体」

 また朝日新聞の記事で恐れ入りますが、8月9日の夕刊で、生態心理学者であり、「アフォーダンス」の紹介者、佐々木正人(東大)教授の新著『時速250kmのシャトルが見える』(光文社新書)の紹介記事が面白かった。

 それによれば、ボートの武田大作選手は、オールを水に入れる感覚を「豆腐に包丁を入れる感じ」に例えています。それも絹ごし。

 オグシオで知られるバドミントンの潮田玲子選手は、コートを平面で6分割、高さで3分割、さらに相手2人の身体を加えた20分割で空間を意識し、「相手が打った瞬間にもうアウトだな、というのもわかります」のだそうです。

 体操の鹿島丈博選手は、着地に向け鉄棒から飛び出したとき、「床を見て高さや位置、姿勢、いろいろなものを確認」して、「いつもと違う見えを確認」しているのだそうです。

 ハハァ、恐れ入りました。