「『日々是修行』」

 この欄で、佐々木閑花園大学)教授が、朝日新聞夕刊に連載している『日々是修行』を、取り上げることが多いのは自覚しているのですが、今回もまた、『日々是修行』です。

 というのも、ぼくは大学のキリスト教学科で、ほんの僅かながらですが、キリスト教については学んだのです。
 ところが、仏教のことはちっとも知らないので、仏教についての様々なことを、『日々是修行』で知ることが多いからです。

 昨日の連載分では、次の言葉が印象に残りました。
 “「死んだらなにも残らない」と考えて恐怖する人に、「それでいい。それが最高の安息だ」と言って道を開いてくれた釈迦の言葉には、現実に根ざした信頼感がある。”

 これは当然ながら、キリスト教では、類似した話を聞いたことがありません。