「『わかりやすい』議論」

 昨日の朝日新聞朝刊に掲載されていた、杉田敦(法政大学法学部)教授のコラムを読んだいたら、こんなことが書いてありました。

 “近年人気のある「わかりやすい」議論は、たとえば、赤字がふえたのは公務員が多すぎるからだ、というものである。しかし、実際には、公共事業等で赤字をつくったのは公務員だけではなく、政策を決めた政治家、さらには政治家を選んだ有権者全体の責任もあるはずである。一方、福祉や生活保障の面で政府に大きな役割を求めるが、税金を上げることは一切認めないといった議論も、耳には心地よくても実現は難しいだろう。”