「あまりにおもしろい本」

 新潮文庫の解説で、池澤夏樹が「あまりにおもしろい本」と紹介する、沢木耕太郎の『凍』は、たしかに「あまりにもおもしろい本」でした。

 この作品は、山野井夫妻が挑戦した、8000m近い標高のギャチュンカン峰の登山を描いたものですが、ぼくは飯も食わず、一挙に読んでしまいました。

 極限の生が、そこには描かれています。