御存じのように、我が三遊亭一門の総帥、円楽師匠がお亡くなりになりました。
すでに六代目の円楽を、楽太郎師匠が来春継ぐことが決まっており、名前での気がかりない、大往生でした。
あれは、ぼくがまだ学生の頃、NHKラジオで円楽師匠の「子別れ」を聴く機会があり、それが落語を聞いて涙した初めての経験でした。
それ以来、落語を聴いて落涙したことはありません。
思えば、円楽師匠ほど、旧来の芸人像から隔絶した落語家も珍しいのではないでしょうか。
ペダンティックなところもありましたし。
星の王子様が、お星様になってしまいました。