「拡散する論壇」

 12月2日朝日新聞朝刊に掲載された、メディア衆論が面白かったものです。
 そこでは、松原隆一郎(東大教授)、宮崎哲弥、四ノ原恒憲、川本裕司の4人が座談していました。

 それによれば、欧米では、クルーグマンのように、グランドセオリーを提示しうる知識人がいますが、それが、日本では丸山真男を最後に絶えてしまった、という指摘がありました。
 たとえば、「ケインズのように、経済学を文学的な言葉で語ることができなくなってしまっている」というのです。

 なるほど、「普通の言葉で書ける人の数が非常に少なくなって」いるのが現状で、どうしても、同じ人が繰り返し出て、議論をすることになるのでしょう。