「映画『クラッシュ』は傑作」

 『ミリオンダラー・ベイビー』の脚本を担当した、ポール・ハギスが監督した映画『クラッシュ』を見ました。⇒http://www.crashfilm.com/

 この映画は、群像劇であり、その主人公は、ロサンゼルスという大都会です。
 群像劇について、沢木耕太郎は、うまいことを言っています。
 つまり、「群像劇においては、一人の人間の一つの行為が、他の人間にどのような意味を持ち、どのような結果をもたらすのかを見ることができる。それはまた、束の間だが、「神」の視線を手に入れられるということでもある」というのである。

 なるほど、これほど見事に「神」の視線を取り込むのに成功した映画もない、というものでしょう。