「インド人に無心される」

 昨夜、新橋の「炉ばた」という居酒屋さんで落語を一席勤めた後、時間つぶしにコーヒーを飲もうと喫茶店に向かって歩いていると、外人さんに呼び止められました。

 聞くと、来日したものの、なかなか仕事に就けず困窮しているので満足に食事を摂ることもままならない、ついては、お金を恵んでいただきたいと、英語で無心されました。

 そのときぼくは、小銭入れしか持っておらず、中には千円札が一枚と146円があるのみ。
 千円札を渡すと、ぼくはコーヒー代を払えなくなるので、146円をそのインド人に渡しましたが、ずいぶんしみったれだと思われたことでしょう。