「車谷長吉という小説家」

 朝日新聞の「悩みのるつぼ」の回答者のひとり、車谷長吉はこの欄でしばしば取り上げていますが、その全集が完結しました。
 車谷は、私小説を書いていたのですが、それは、相当程度、私小説の制度を利用して、事実とは異なることも書いていたと推察されます。
 それは、10月11日の朝日新聞朝刊の記事⇒http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201010110076.htmlを読んだことで確信となったのですが、まさに、三浦雅士が指摘するように、「車谷は驚異的な嘘つきの才能を持っている」のでしょう。
 こういう作家、ぼくは好きだなぁ。