「『奇跡の教室』」

 伊藤氏貴『奇跡の教室』が、話題となっています。⇒http://www.amazon.co.jp/%E5%A5%87%E8%B7%A1%E3%81%AE%E6%95%99%E5%AE%A4-%E3%82%A8%E3%83%81%E5%85%88%E7%94%9F%E3%81%A8%E3%80%8E%E9%8A%80%E3%81%AE%E5%8C%99%E3%80%8F%E3%81%AE%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E3%81%9F%E3%81%A1-%E4%BC%8A%E8%97%A4-%E6%B0%8F%E8%B2%B4/dp/4093881634
 主人公は、昭和9年に、旧制灘中学校に赴任し、それまで公立校のすべり止めだった同校を戦後、東大進学者数日本一に押し上げた功績者、国語科教諭橋本武先生です。

 たとえば、橋本先生の授業では、中勘助の『銀の匙』を3年間かけて、読み込むというのです。
 先生いわく「すぐ役立つことは、すぐ役立たなくなる」というのです。

 そういえば、元東大総長の佐々木毅学習院大学)教授は、「大学で身につけたものが意味を持つのはせいぜい2、3年」と発言していました。(朝日新聞2002年6月15日)