「人間は皆悪人」

 昨夜、ご近所の方の御通夜が執り行われたので、出席しました。
 その際の宗旨は、故人が新潟県の御出身ということもあり、浄土真宗でした。

 ぼくは、浄土真宗の御通夜には初めて出席したのですが、読経を勤められた御住持が、ご供養の際に、浄土真宗ならではの悪人正機を唱えていらっしゃいました。

 曰く、「人間は皆悪人です。それが証拠に、生あったものを食するではありませんか。人間は等しく悪人なのです」と。
 たしかに、人は、生あったものを食すことによって、己の生を維持する生きものであり、それは、生物の連環のひとつに組み込まれてもいるのです。