「岩波新書」

 1938年に吉野源三郎によって創刊された岩波新書の装丁は、児島喜久雄でした。それが長く続き、2006年に新たな装丁になりました。
 ぼくもその装丁を気に入っている者の一人ですが、それは桂川潤によるものです。
 その桂川は、立教大学文学部キリスト教学科の同窓生というではありませんか。
 同大学卒業後、大学院に進学し、組織進学を修め、韓国の民衆神学を日本に紹介した、実践的神学者となったそうですが、その後、装丁の世界に進み、今や、年間200冊以上を手がける装丁家となったそうですから、まさしく、人生とは分らないものです。