「吉本隆明を悼む」

 昨日の朝日新聞夕刊に姜尚中(東大)教授による、「吉本隆明を悼む」と題する寄稿がありました。
 そこでは、「吉本隆明こそ思想界の教祖と言うにふさわしい」とし、その「信徒」になったものの、「教祖からの「脱魔術化」があり、いまや「かつての教祖の面影はどこにもなかった」と姜尚中は告白しています。
 そのうえで、「教祖の思想的な命脈は尽きていたのである」としており、ここまで踏み込んだ表白に驚かされた次第です。