苅谷剛彦『イギリスの大学・ニッポンの大学』(中公新書ラクレ)
オックスフォード大学の苅谷剛彦教授による、『イギリスの大学・ニッポンの大学』(中公新書ラクレ)を読みました。http://www.chuko.co.jp/laclef/2012/10/150430.html
苅谷教授は、元東大教授でもあり、その目から見た、日英の大学の相違を著したものです。
同書の78-79頁に、「個別指導によるチュートリアルが教育の根幹をなすオックスフォードでは、
自分がその学生を指導するようになったら、この学生は、その後のハードな教育内容をこなせるかどうか、厳しい教育と学習を経て将来どれくらい伸びるかどうか、いい論文が書けるかどうか、生涯にわたって社会に貢献できる人間になるだろうか、といった観点から、学生の能力や適性を見抜こうと教師も必死になる。「顔の見える」教育を行うことを前提に、「顔の見えるエリート」を選び出し、「教育された市民」に育て上げていこうというのである。」と記すように、大学の入学試験も日英では、相当に異なるようです。