「安岡章太郎ご逝去」

 作家の安岡章太郎さんが、お亡くなりになりました。
 1951年から注目を受けて、2000年代半ばまで作品を発表し続けましたから、思えば、長い作家生活でした。
 ぼくにとっては、「サーカスの馬」という小品が、中学校2年の国語の教科書に載っているのを読んだのが、安岡作品との出会いでした。
 以来、「海辺の光景」、「流離譚」、「アメリカ感情旅行」等かなりの作品を読みましたが、「僕の昭和史」が最も忘れられない作品です。
 そこに見られるのは、受けた印象の率直な記述です。