「裁判員裁判の死刑判決破棄」

 裁判員裁判による死刑判決を破棄した初の判決が6月20日、東京高裁(村瀬均裁判長)で言い渡されました。
 裁判員制度開始から4年が経過しましたが、職業裁判官のみの高裁では、一審の裁判員裁判の判断を尊重する流れが定着していました。しかし今回は、過去の死刑判決の傾向を重視し、極刑の適用にあたっては、市民の判断を覆してでも、「過去との均衡」を保つべきだとの姿勢を示しました。

 裁判員裁判を導入すると、判決が厳罰化するとの予想がありましたが、それを証明しているかのようです。