「納富信留訳『ソクラテスの弁明』」

 岩波文庫のうち最も売れた本は、プラトンの『ソクラテスの弁明・クリトン』(久保勉訳)だそうですが、2012年に刊行された納富信留(慶大)教授の『ソクラテスの弁明』(光文社)での訳文は、前著とは正しく隔世の感があります。⇒http://www.kotensinyaku.jp/books/book156.html

 その納富先生による慶大日吉キャンパスでの「哲学」−哲学への誘い:ソクラテスプラトン−を受講していると、ぼくが1970年代に受けた大学での教養教育とも隔世の感があることを知らされます。
 どこが違うのか、今は学問の奥義をじつにわかりやすく、学生に伝えてくれます。