「社会連帯と経済学」

 『究』(ミネルヴァ書房、2015年3月号)に、小塩隆士(一橋大学)教授が「世の中の有り様をめぐって」を寄稿しています。⇒https://www.minervashobo.co.jp/book/b193925.html

 そこで、「困ったときには互いに助け合う、それによって社会を構成する人々が連帯意識を持つ、という社会連帯こそが重要であり、社会保障はその社会連帯にとっての中核的な仕組みだという受け止め方のほうが一般的であろう。ところが、社会連帯という概念は、経済学の教科書には姿を見せない」「しかし、経済学の対応にも課題がある。これまで正面から扱ってこなかった、社会連帯という概念は無視するにはあまりにも重すぎる」というのです。