「元和偃武400年 太平の美」

 11月4日から、慶應義塾図書館と慶應義塾大学アート・スペースにて、「元和偃武400年 太平の美−書物に見る江戸前期の文化−」展が開催されているので、それを拝見してきました。
 慶長20年(元和元年・1615)の豊臣家滅亡による平和の到来を、「元和偃武」と呼びます。「偃武」とは、武器を偃(ふ)せて庫に収めることで、『書経』に由来する詞です。どこか退廃的で刹那的な香りのする安土桃山文化に対し、徳川前期の文化は豪華さではやや劣るものの、健康的で落ち着きのある美しさを有しています。
 今年が元和偃武から400年の当たることを記念して、平和がもたらした美を江戸前期の書物を中心に展示されています。
 写真は、西日を浴びて屹立する慶大三田キャンパス東館です。