『幕末から維新へ』

 寝しなのnight capと称しての読書が、無上の喜びです。
 今読んでいるのが、藤田覚(東大名誉教授)『幕末から維新へ』(シリーズ 日本近世史5、岩波新書)です。
 そこで、18世紀末から19世紀初頭に、天皇をめぐる新たな動きがあり、そこでは、天皇みずからが朝廷の儀礼や祭祀を復活させ、天皇と将軍の関係を大政委任によるものとし、日本を皇国として世界に誇ろうとする観念の強まりがあったことを教えられました。